英単語DUOの覚え方(初心者用)

大学生、社会人に人気の英単語DUOですが、覚えるのに苦戦をしている人が多いかと思います。

多くの方が最後まで読み通す(=「1周する」)ことができずに「積読」状態になっているのではないでしょうか。

 

今回は、大人の方で、英語を学び直す初心者方向けのDUOの覚え方、

特に最初の一周目をどうするか、について考えてみたいと思います。

直訳で単語の訳を一つひとつ確認する

DUOの一周目は、単語の意味を一つひとつ確認しながら、直訳を作って読み進めることををお勧めします。

 

DUOを手にして、開いてみるとわかると思いますがDUOの例文は「意訳」、

つまり「自然な日本語」になっていることが非常に多いです。

 

自然な日本語の訳自体は悪いことではありません。

しかし、DUOの最終目的は例文を通して「単語の意味を覚えること」です。

 

例文を構成している、一つ一つの単語の意味を覚えずに、

例文全体で「なんとなくこんな意味だったかな」と覚えるだけでは、

単語の意味を覚えた状態になるのは難しく、DUOを使うメリットがありません。

 

ですので、

まずは、一つひとつの単語の意味を確認しながら、直訳を作って読み進めます。

 

文型に分ける

直訳作りと関連した事項として、文型に分けることが必要です。

 

英語の文は、下記5つのパターンの配列方法、

  1. SV
  2. SVC
  3. SVO
  4. SVOO
  5. SVOC

「5文型」に分けることができます。

 

直訳をするときは、例文を構成する単語一つひとつの意味に加えて、

その例文が5つの文型のうちのどれなのかを確認しながら進めます。

 

実例:DUOを文型を使って直訳

 DUOの例文193番を引用して、実際に直訳を作ってみたいと思います。

Nick convinced me that all superstitions are irrational.

 

掲載されている訳は、

「迷信はすべて根拠のないものだということが、NIckに言われてわかった」

 

というものです。

 

これを、文型に当てはめて直訳を作ってみます。

 

DUOに記載はないですが、 convince(を納得させる)は第4文型をつくることができます。

「第4文型」は、S+V+O1+O2で、「SはO1にO2をVする」という語順で訳すので、

convince O1 O2 は「O1にO2を納得させる」という訳になります。

 

それをもとに、193番の例文を文型に分けてみると、下記のようになります。

Nick / convinced / me / that all superstitions are irrational.

 S            V              O1                O2

 

そして直訳は、

ニックは /  私に /  すべての迷信が根拠のないものだということを /  納得させた。

   S   O1                                    O2                                                           V   

 

となります。

まとまり(句と節)も意識する

 

 上記のように、直訳をつくることで、一語一語の意味を覚えるようにすると、

他の例文への応用力が高まるはずです。

 

文型に分ける際に、もう一つ意識すべきことがあります。

 

それは、句と節を意識する点です。

 

文法が絡むため、少し難しい話になりますが、193番の例文では、

"that all superstitions are irrational" を、一つの「まとまり」として訳しています。

 

that(接続詞)は、O(=名詞)のまとまりをつくることができるため、

今回は、thatの「まとまり」を、O2「~を」として訳しています。

 

まとまりのことを、文法用語では「節と句」と呼んでいます。

節と句の知識は、5文型において「まとまり」がどの位置に来るのかを知るうえで非常に重要ですので、

 

DUOでの学習を始める前に、ぜひ節と句の概念を勉強しておくことをお勧めします

 

※画像は、文型と句と節を独習するのにオススメの問題集です。

(絶版ですがアマゾンではの中古で入手可能です。)

 

英単語DUOの覚え方のまとめ

DUOを覚える際の注意点をまとめると、

  •  直訳を作り、単語一つひとつの意味を意識する。

 その際に、

  • 文型
  • まとまり(句と節)

を意識する。

 

ということになります。

句と節は、中学~高校1年程度の文法事項までが必要ですので、

そのレベルの文法があいまいな場合は、ぜひ復習をしてみてください。

 

 

※画像は、私の授業で使っている、句と節を学ぶための問題集『英文法基礎10題ドリル』です。

 

中学~高校1年くらいの英語の基礎、特に「文型」と「句と節」をしっかり学ぶことができます。

独習する場合は、解説が少ないので参考書等でわからない分野の解説を読みながら併用するとよいと思います。

こちらは、現在も販売されている人気の問題集ですので、アマゾンでも書店でも手に入ります。